読書録 無敵の思考
2ちゃんねるの創設者,西村博之さんの書籍を拝読しましたので,その読書録を記しておこうと思います.本を読む中で僕がポイントだと思った点を3つシェアします.
無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21
- 作者: ひろゆき
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2017/07/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「自分のルールのもとに生きる」
日常生活を過ごしていると,多くの選択肢から選択を行う意思決定の機会が70個ほどあり,その一つ一つの意思決定には,情報の収集とその整理,そして判断といったプロセスが求められ,エネルギーを多く消費する.スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグがいつも同じ服を着ていたのは,こうした日常生活の意思決定によって消費するエネルギーを節約し,ビジネス上の意思決定に注力するためだったというエピソードは有名だ.自分のルールをきめて置くことで機械的な判断ができるようにしておくことで,より重要な意思決定に多くのエネルギーを使えるようにしておくことができる.
「仮説思考を鍛える」
物事をスムーズに理解したり,短時間で核心に到達するには,事前に自分なりの仮説を持っておくことが重要となる.例えば,他人とのコミュニケーションでは,自分の質問にたいする答えを事前の仮の答えとして持っておく.その上で,質問をすればより自分の理解を深める質問をすることができる.質問に対する回答の結果,仮説が間違っていたならばそれを修正して,また新しく精度の高い仮説を立てて,再度コミュニケーションを取っていく.そうしたプロセスを経ていくことで,短時間で密度の高いコミュニケーションが可能になっていく.
「考え方を相対化する」
自分の考え方は,これまでの自分の経験や直近の出来事,感情に大きく左右されてしまう.また,限られた情報と時間の中での考えなので,見落としている視点もある.
こうした偏った考え方のもとでは,過度に自分の考え方を絶対化してしまったり,極端に自分の現状を悲観してしまったりすることになる.異なる立場や視点から目の前の出来事や自分自身を解釈し直して見ることで,また異なる見え方ができるようになっていく.具体的には,極端な状況を考えてみることがあげられる.最悪の状況を想定してみることで,それよりはマシだと思えるようになることもある.また,外国の日本とは異なる価値観に触れることで,これまでは当たり前だと思ってきたことを疑うことができるようになる.このように,極端な状況や自分とは違う立場を想像したり,体験したりすることで,偏った自身の考え方を相対化していくことができる.